村上海賊ゆかりの城part3~・城型資料館・「因島水軍城」で学ぶ
20年11月11日 記
表題にもある通り、残念ながら因島水軍城はお城(跡)ではありません(笑)。「水軍城」と城らしい名前はついていますが、昭和58年に広島県尾道市の因島に築城された全国でもめずらしい城型資料館(城郭風建築物)です。南北朝時代から室町時代にかけて活躍した村上水軍の武具、遺品、古文書などの歴史資料を展示しています。
この地にある標高24mの丘は片苅山と呼ばれる山で、中世において入江の中にあった岬であり、頂上を本丸とする清原守高の居城・片苅城が置かれており、曲輪・石垣・屋敷跡などが現存しているもののそれ以上の詳細はわかっていない。現在因島水軍城がある地はその片苅城の家老が住んでいた地と伝えられている。現在この敷地は片苅山麓にあり因島村上氏の菩提寺である金蓮寺の境内にあたる。
実は、天守のように見える?建物(一番上の写真の右側の建物と左の写真)は隅櫓で、その隣にある建物(写真左)が模造本丸(御殿)、写真では見えませんが模造本丸 (御殿)?の左側には二の丸(御殿)?が建てられています。隅櫓は因島水軍まつりの写真を展示、本丸は水軍資料館、二の丸は展示室(武者人形による戦法会議模様 が展示されています)&貸会議室として一般に公開されています。
なお、水軍資料館には、因島村上氏6代当主村上新蔵人吉充が中国から持ち帰った釈迦の捏槃図や小早川隆景より拝領された甲冑など水軍ゆかりの品々が展示されています。
‥せっかちな私はここに来て、ここが本当の因島村上水軍のお城ではなく城型資料館であることを知ったのですが、能島の村上海賊博物館では知れなかった?、三島(能島・因島・来島)村上海賊(水軍)の旗印の違いがわかるな ど、それなりに楽しめました。
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